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初恋

ラジオで、パーソナリティをしているあるフォークシンガーが自分の初恋の話をしていたのを何となく聴きながら運転をしていました。・・・「あのとき、ちょっとだけ自分に勇気があったら、オレの人生は全然変わっていたかもしれないのになあ・・・!」

遠いむかしのお話でしたが、それを聴きながら、自分の初恋のころも思い出してしまいました。不思議なもので、昨日の夜に何を食べたのかも思い出せないことがあるのに、こういうことは、それなりにセピア色でアナログ撮影のようなピンボケにはなっているものの、妙にきちんと覚えているものです。わたしの初恋は全くの片思いでした。かわいらしいつぶらな目が印象的だったクラスメイトのMさん・・・彼女は今はどんな風になっているんでしょう。地域の中学校に進学しなかったわたしは、卒業前に彼女の住所をどうしても知りたくて、それを知る目的でわざわざどうでもよかったクラス全員に住所を聞いて回ったことを思い出します。でも結局、暑中見舞いを1回出しただけでした。

きっと、自分以外の誰一人として、わたしの初恋の相手が彼女だったことなど知る由もないでしょう。友人が「おまえ、○○ちゃんが好きやったもんなあ」と云ったり、お母さんが「うちの○○ちゃんは、クラスの△△くんのことが好きなんだって!」と他のお母さんに話したりする、あのあっけらかんとした人間関係がわたしには信じられません。だって、恥ずかしすぎるから。自分に自信がなくて、密かに恋してばかりの思春期を過ごしたわたしは、結局その後も自分の胸のうちを誰かに開かせることはないままでした。

長い年月が過ぎた同窓会で、「あの時わたしも実は好きだったの」なんて云われてついつい赤面したこと自体、もう遠い昔になってしまいました。

・・・おじさんは、ふとノスタルジックに浸ってしまうときがあるのです。

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