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主治医に内緒

うちの人間ドックをフルコースで毎年必ず受けてくださる初老の女性がおります。

先日、「朝に急に胸が苦しくなることがあった」という理由で心臓ドックを受けられましたので、私が検査結果の説明をしました。軽い狭心症の可能性を否定できないので、かかりつけの主治医の先生(高血圧の治療を受けています)に話して、ニトログリセリンを処方してもらうように勧めました。ところが、即座に拒否されました。

「あの先生にはただ血圧のクスリを出してもらっているだけだから」と云う理由で、この症状のこともまったく話していないそうなのです。それどころか、ドックを定期的に受けていることすら「主治医に内緒」だと云います。せっかく受けた健診の結果を主治医はまったく知りません。この女性に限らず、人間ドックを受けたことをかかりつけの主治医にはあまり教えたがらない人が少なからず居ります。

どうしてなのでしょうか?常日頃かかっている先生を「信用できない」と思っているというのでは説明がつきません。こっそり人間ドックなんか受けたことを知ったら、「自分を信用できないのか?」と思われて気分を害するかもしれない、とでも懸念しているのでしょうか?今の世の中、自分にかかっておけば人間ドックなんか受けなくても良い!などと考えている医者は、ほとんどいないと思うのですが・・・。何だか、「健診」を主治医だと思っているのではないか?という気がしてちょっと心配です。

わたしたちは、健診の結果、若干の異常があったり要経過観察の項目があったりした場合、かかりつけ医で見てもらえるように働きかけています。受診者はすぐに「専門医に!」と考えがちですが、とにかくカラダ全体を分かっている医者にトータルで管理してもらえるのが一番なのです。「健診」は、たとえどんな先進的な検査をたくさんしたとしても、決して主治医にはなれません。是非、堂々と健診を受けて、その結果をかかりつけ医の先生にお見せいただきたいと思います。

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