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何も云えなかった。

「結局、思っていたことの半分も話せませんでした。」

わたしが定期的にメンタルの面談をしている若者が上司と話をする機会をもらいましたが、思うように云いたい事を告げられなかったことを後悔しながらわたしにそう話してくれました。

わたしにも経験がありますので、その気持ちがよく分かります。・・・明日は人事考課の面談がある。こんな機会しか上司に意見する場はない。自分がどんなに不満を持っているかをとことん訴えてやろう!それを分かってもらえないならさっさとこんなところを辞めてやるんだ!鼻息荒くそんなことを考えていたら、前の日の晩はなかなか寝付けませんでした。こう云ったら、相手はこんなことを云うかもしれない。そんなときはこう云い返さないといけないな・・・どんどん頭が冴えていきました。

そんな睡眠不足のまま朝を迎えたら心はあまり冴えません。面談のある夕方が近付くにつれて、気持ちがもっと高揚するのかと思ったらなぜかむしろ徐々に沈んでいくのです。面談の約束の時間が近づいたころ、何か急にどうでも良くなってきました。まあなるようにしかならないし・・・気付いたら和気藹々とした面談が終わっていました。「最後に何か云っておきたいことはありませんか?」「いや、特にありません。」・・・そう云って部屋を出てきた自分に突然自己嫌悪が襲ってきました。

そんな昔の自分を思い出しながら、彼の無念さと空しさと、そのために数日眠れなかったであろうことを思ってそっと心を痛めました。

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