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どこに行く?(後)

実は、健診センターで相談を受けるとき、多くの受診者の方が悩んでいるのは、「どこ(何科)に行ったらいいのかが分からない」ということの様なのです。

病院に行くべきかもしれないとは思うものの、次の行動の取り方が分からないと云うのです。たしかに現代は、患者さん自身が専門医を選択し、自己責任で受診するのが当たり前になっています。この症状なら何科に行くべきだと自分で考えて受診したのに、ヘタをすると「うちに何しに来たの?」とまで云われることもあると聞きます(これは医者の資質の問題ですけれど)。そうなると、医療機関を受診すること自体、つい敷居が高くなるのも分からないではありません。

いつからそうなったのでしょう?昔から、そういう医学的なアレンジと助言と道先案内をしてくれる人こそが「かかりつけ医」(家庭医)だったではありませんか?自分が通院している医院があるのに相談しないのは、「だってあの先生は消化器が専門だから心臓はわからない」「整形外科だから内科のことは聞いてもしょうがない」からだと、そういう云い方をするのです。自分のかかっている医者は、臓器の専門家ではあっても自分のカラダの主治医だとは思ってない・・・そんな風潮になってしまった最初は、医療者が「自分は専門じゃないから」とかいうエクスキューズだったかもしれません。でも、今こそもう一度、<人生の主治医>としての「かかりつけ医」の原点に戻るべきときではないかと思います。患者さんをひとりで抱え込むことは、クリニックのドクターでも大病院のドクターでも通用しない時代になっており、作業分担はかなりきちんとしています。是非とも何でも気軽に相談できる「かかりつけ医」を一生懸命見つける努力を惜しまないでいただきたいと思う今日この頃です。

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