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ムカデ

むかし、山の中の公立病院に出向していたころ、我が家には普通にムカデやゲジゲジが出没していました。

「そんなものは、お友達だよ~。慣れたら可愛いもんだよぉ。」と地元の職員さんによく云われました。幽霊や座敷童さえ住んでいた家(妻のお友達ばかりですけど)ですから、ムカデにさほどの恐怖心はありませんが、朝、枕元のガサガサガサっという音で目を覚ますのは、さすがになかなか慣れませんでした。

「あれはね、ムカデさんの方が先住民なんだよ。」・・・その病院への出向が始まったとき最初に出向いた同僚の先生が笑いながら解説してくれていたのを思い出します。彼が家族と一緒に入った宿舎は、そこに出向することが決まってから大急ぎで建てられた平屋建ての一軒家です。「もともと単なる山の斜面だったところに急に家が建ったんだもの。もともとムカデさんたちの通路か散歩コースだったところに後から人間が障害物を作ったわけだから、彼らはやむを得ずそこを横断するしかないわけでしょ?それを、『彼らが迂回しないのがおかしい』と云うのは、人間のわがままだよね。」・・・そう云って、当時まだ小さかったわが子に生き物との共存を教育したのだろうなと思います。わたしたち夫婦が住んだ宿舎はそれよりちょっと古い建物でしたが、まあ考え方の基本は同じでしょう。車にはねられて道路に無残な姿を曝け出したイタチや小動物を見かけることがありますが、あれも同じことだと思います。

とはいえ、目を開けたら目の前でゲジゲジさんがこちらを見ているのです。分かっていても、やはり枕元に置いておいた殺虫剤でシューっとやってしまいます。そしたら、のたうち廻りながらあの長い足でこっちに突進してくるのです。目をつぶってさらに殺虫剤!・・・頻繁に殺生してしまう罪人(つみびと)でございました。

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