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平均余命

世間で良く使われる「平均寿命」と「平均余命」の違いをご存知でしょうか?

以前にここで偉そうに書いた内容が、ちょっと間違っていたことに最近やっと気付きました。今の年齢で、今の社会水準や医療水準が同じと考えたときにあと何年生きれるか、というのが「平均余命」です。ですから、今0歳の子の平均余命が「平均寿命」です。

そんな平均余命を生み出す生命表を眺めていると、すぐに気付くことがあります。各年齢の平均余命を年齢に加えると、ことごとくが平均寿命(0歳の平均余命)に比べて長生きになるのです。たとえば、平成18年の生命表を見ると、平均寿命79歳に対して、35歳の男性の平均余命は45.02歳ですから80歳以上生きる計算になります。今80歳の人は88歳超、今90歳の人は94歳超です。つまり、若くなればなるほどに寿命(余命)は短くなる、ということを純粋に示しているといえましょう。

まとめると、平均寿命は平均余命とは別物であり、世界で一番長寿だといわれている日本人の平均寿命は、おそらくこれから徐々に短くなるのだろうと推測できます。もちろん他の国の国民の寿命も短くなっていくのかもしれませんけれど。ただ、この数字を眺めていると、その低下の程度が思ったほどではないような気もします。「若くなればなるほど、寿命は著しく低下してくるだろう」というのは20年近く前から云われてきました。確かに短くなってはいますが、当時脅されたほどのことではないんじゃないか?なんて ・・・それはやはり甘い考え方なのでしょうか。

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