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理屈で食う

「私も本を読んで、朝を食べないようにしてみたのですが、いつまで頑張ってもひもじい感じが取れないんです。友人も一緒に始めたのだけれど、同じように辛いと云います。何かやり方が悪いのでしょうか?」

先日ある講演をしたあとにひとりの女性からそんな相談を受けました。「朝食を摂らなくなってわかったこと」「夕食を半分にしてみてわかったこと」という内容の話をしたら、健康のために食事はどうあるべきか?という質問も受けました。

<食欲>は人間にとって基本になる欲求です。わたしは、そんな基本欲求に理屈を付けることが好きではありません。「~すべきだ」、「~するのが健康に良い」、「~は食べない方が良い/食べた方が良い」・・・そんな<理屈>でものを食べている限り、食べたものも食べるという行為自体も、どちらも自分のためにならないと思っています。

もっと自分の感覚に素直になれる訓練をしていただきたいのです。「朝ごはんを食べる」べきとかべきでないとか、そんな細かいことにこだわる必要はないと思うのです。朝になって、腹が減ってなければ食べなければよい。ちょっと腹が減っていれば少し食べればよい(たぶん少し食べるだけでそれなりに腹は満たされます)。そんな軽い気持ちで<食欲>と付き合えばいいのではないでしょうか。

なお、冒頭の女性と話してましたら、「1週間も頑張ったのに・・・」と云われました。大変恐縮ですが、1週間は短かすぎだと思いますよ。頑張るんだったらせめて1ヶ月はやってみないと。1週間は何をするにも一番きついとき・・・禁煙もそうですものね。

ちなみに、7月6日付けの夕刊フジの記事に進行を抑えるには朝フルーツがカギ 『朝食と老化』>というのがありました。
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朝食を摂らないと老化が進む。秒単位で進む老化を抑えるには、食べ物に含まれる抗酸化物質を摂ることが大切。朝を抜くと半日分老化するのでちゃんと朝飯を摂るべきだ。脳のエネルギーとして朝はブドウ糖を補わなければならない。疲労を回復させるための夕食の摂り方のコツは・・・。
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こんな理屈に右往左往しながらものを食べるのって、疲れませんかしら?

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