ひとがら
先日、世界の王さんのお母様が天寿を全うされて108歳で逝かれました。
昔から、「王さんにこの母あり!」ということはよく聞いていましたし、ホームラン記録のときにつつましやかに頭を下げるご両親の姿が今でも目に焼き付いています。あの母にして「何の学もなく取り柄もない私たち夫婦の子として、この上ない親孝行をしてくれたことを誇りに思います」と云わしめ、子は子で「病弱な私を育ててくれた母を誇りに思います。」としみじみ語る・・・そんな王親子の関係に、こころから敬服をいたします。
子は親を見て育つ。人格者かどうかは親を見ればわかる。遠い昔から云われている真理は、この親子を見ているとまさしくその通りだなと思います。人当たりがとても柔らかい王さんのひとがらですが、頑固一徹な哲学がときどき見え隠れし、絶対に譲らない一線もあります。それも含めて多くのヒトが王さんを「王さん」として慕っています。そこには、この親がいたから・・・誰もが相槌を打つ事実だと思います。
「人格」と「ひとがら」の違い・・・「人格」は作り上げるもの。「ひとがら」は持ってうまれたもの。だからこそ、この2つを2つとも優れたものにするためには、親の存在は避けて通れないものだと痛感した次第です。
お母様のご冥福を祈ります。合掌。
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