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健康食(前)

先日行われた第10回日本抗加齢医学会の報告の中に、「日常食で健康長寿は可能か?~食とアンチエイジング~」というシンポジウムの記事がありました。

最新の疫学調査を分析すると、「禁煙して、減塩と野菜・果物、魚介類などの積極的摂取で、高血圧と脳卒中のリスクを低下させることにより、健康長寿が可能になる」という、至極当然なことを真実のデータとして明確に提示したのは、この世界の第一人者(NIPPON DATA 80/90)の上島弘嗣先生(滋賀医大)でした。

生活習慣の改善で下がる血圧は、減塩3gで3mmHg、節酒ビール1本で4mmHg、減塩3gで3mmHg、早歩き毎日30分で5mmHg、これで合計15mmHgとなり、さらに植物性たんぱく質などの栄養摂取で3mmHgの低下も見込まれるから、「健康長寿のためには、1つ1つの影響は小さくても少しずつ積み重ねて血圧を下げていくことが重要だ」と上島先生のことばとして書かれていました。

またシンポジウム座長の家森幸男先生(武庫川女子大)が、CARDIAC  Studyの結果で検討した結果として、タウリンとマグネシウム摂取が多いほど循環器疾患のリスクが下がることから、「魚介類からタウリンを、大豆・野菜・海草類からマグネシウムを多く取れる日本人は、減塩さえ気をつければ無理なく健康長寿が実現できる」と話したそうです。

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心と体」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。往診帰りのHaruchです。働いております(*^-^)
ところで、タウリンが良いと言うことは何mgでしょうか?
毎日リポビタンで1000mgでもよいですか?
ちなみに、私は廉価なタウリン散をお勧めしています。

投稿: Haruch | 2010年8月22日 (日) 11時15分

Haruchさん

不勉強で申し訳ありませんが、タウリンの必要量がどの程度なのかは存じません(成書によると700~800mg/日以上あれば良いように書かれています)。家森先生が日本抗加齢医学会雑誌(2010.Vol.6No.4)に投稿している内容を読んでも、多ければ多いほど良いというニュアンスで、「以前の研究では日本人のタウリン摂取量は2000μEq/日以上であり、世界的にみても抜きん出て多い。」とあるのみです。タウリンを経口摂取するだけで血圧上昇が抑えられて脳卒中の発生率が低下するとのことですので、高血圧症のわたしは意図的にタウリンを摂取しなければいけませんね。

上述の家森先生のCARDIAC Studyの話の中で、心血管リスクが多かった地域がカナダのニューファンドランド島がであり、その理由は、スコットランドやアイルランドからの移民の地なので放牧して肉ばっかり食ってきた歴史があるのと、沢山の魚が摂れて漁港が発達しているのに、その魚を塩漬けにして唐揚げでえ食うという最も動脈硬化を起こしやすい調理法で食べているからだ、というのが面白かったです。日本人もどんどんニューファンドランド島の皆さんの食べ方に変わっていってるのでは?と懸念しています。リポビタン1000mg配合!でとりあえずタウリンだけで言うならOKではないんでしょうか? 

投稿: ジャイ | 2010年8月23日 (月) 21時03分

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