運動はムダ?
「しばらく止めていた運動を1ヶ月前から再開しました。4kmのウォーキングとその後の約20分間の自転車漕ぎです。ところが昨日、保健師さんが『頑張って30分運動してもせいぜい100Kcalしか消費しません』と云いました。とうことは、この程度の運動を続けても意味はないってことですか?」
先日、宿泊ドックを受けたある受診者の方が、結果説明をしているわたしに向かって深刻そうな顔をしました。一体、どんな説明をしたのだろう?と思いながら、慌ててその考え違いを訂正しました。
「それは、『運動だけ頑張って何とかしようとしてもむずかしい』と云いたかったのです。今やられている運動はとても良いことですので続けてください。その代わり、一緒に食事にも注意を払わないと意味がありません。逆に食事だけでやせようとしても筋肉がなくなっていくだけです。」・・・ひと言ひと言、特に集団に説明をするときには、誤解させないように十分注意して話したいものです。そうでないと、思いもかけないまったく別の解釈をされるのだということを痛感した次第です。
最近あるテレビCM(通販かな)が気になっています。モデルなどをしている、ある有名タレントさんが「わたしは運動なんか全然しないのに、これを飲むだけでウソのようにやせられたんです」と笑顔混じりに話しているCMです。いわゆる「ナイスバディ」なのですが、その身体は結局「かくれ肥満」なんじゃないか?あるいは皮下脂肪がそぎ落とされて将来動脈硬化と老化を進行させるパターンになるんじゃないか?と、とても心配です。わたしはCR理論を否定しません。特にわたしたちの世代には一番良い方法だと思いますが、少なくともこんな若いお嬢さんだけは、必要な脂肪がなくなることを<良し>と考えては絶対いけないのだと信じています。
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