前向き
相変わらずテレビでも新聞でも、毎日のように評論家や文化人と称する人々が政府のやり方の何やかやに批判を浴びせています。先日書いた「批判報道」でも指摘したとおり、まあ彼らは批判してナンボの仕事をしていますから、褒め殺しするわけにはいかないのでしょうけれど、きっと社会を後ろ向きにしている張本人は彼らやマスコミなんだろうなとつくづく思います。
先日、中学時代の友人が二冊の文庫本を見せてくれました。「まだ読みよんけん貸してあげられんけど、面白いよ。」と・・・。それが、伊集院光氏のエッセイ集「のはなし にぶんのいち~イヌの巻~」と「のはなし にぶんのいち~キジの巻~」(宝島社文庫)でした。単行本もあるのに、文庫本で出るに当たって撮り貯めておいた写真コレクションを足した、というのも面白いはなしです。
伊集院氏は話力もあり、ユーモアもあり、さらに雑学やクイズでも博学を誇示していますが、彼が多くの皆さんに支持されるのは、考え方がいつも前向きだからではないかと感じます。どんな小さなことも、こじつけてでも何とか前向きな考えにならないかと思案しているように見えます。世の中に起きている事実はひとつです。でも、それがどんなものであれ、受け止め方次第で、前向きにも後ろ向きにもできます。どんなに悲しく暗い話題でも、何とかして前向きにできないかと考えれば必ず何か出てくるものです。伊集院氏を見ていると、額に汗をかきながら、感心するくらいポジティブに発言してくれています。
時代は今、何でも悪口を云う評論家ではなく、伊集院光氏を求めているというのは明白です。是非わたしもこの話題の本を読んでみたいと思います。
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