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敗北宣言

内服を嫌がる人がたくさん居ます。

「お代官様。どんなことでもしますから、どうか内服だけはご勘弁を!」・・・かかりつけの内科医にそう懇願して処方を待ってもらったり、処方されたクスリをそのままゴミ箱行きにさせたり、あるいはそんな医者の元を勝手に去っていったり・・・。「内服を始めるとずっと止められない、というから飲みたくないのです。」と云うことばを発する老若男女もいまだに少なくありません。この考え方の間違いは以前ここでも書きました。

内服を嫌がる人たちの心理が何となくわかってきました。「わたしは毎日何万歩も歩いているし、精進料理しか食べない人生をもう何年も送ってきました。あとは一体何をしろというのですか?」「そろそろクスリを考えたらいかがですか?」「こんなに頑張っているわたしが、なぜクスリを飲まなければならないのですか?何が悪いのですか?」

どうもココロの底でクスリを飲むことを「敗北宣言」のように思っているようです。<内服するのは病人><内服は堕落人間の証し>~自分はそんな人間にはなりたくないんだ!と叫んでいるように見えます。だからクスリの弊害や「クスリを飲むと病気になる」と云った類の意見を楯にしてなんとか現状を逃れようとします。クスリは毒物・・・これがわたしの医者としての基本理念ですので、わたしも飲まないで済むなら飲まないに越したことはないと思っています。それでも中には早くクスリを使った方がはるかに明るい人生を送れる人がたくさん居ます。他人事ではありますが、もっと楽しい人生があるのに勿体ないなあと思います。

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