中にヒトが入る。
話を進めていくとき、最近<中にヒトが入る>ことが多くて、ちょっとイライラします。
「これをこういう理由でこんな風に変えてみたいんだけど。」と提案すると、それを事務方やパラメディカルのスタッフが仲介して、「わかりました。わたしが上の者に伝えておきます。」と云われます。
「こないだの件、上にはなしましたが、いくつかの点で問題があってしばらく保留にしてほしいとのことです。」
「しばらくって、どの程度?どこが問題なの?」と食いさがっても
「いやそこまでは聞いていませんけど、とにかくしばらく待ってください。」と一点張り。
*******
「わたし宛にこんな依頼文書が来たんだけど、意味がよくわからないから担当者に聞きたい。どうしたらいい?」
「わかりました。わたしが聞いてきます。」
「なんで直接聞いたらいけないの?」
「わざわざ先生がされなくてもわたしが聞いてきますから・・・」
「あなたはいつもそう云って中に入るけれど、結局わたしの云いたいことは何も伝わってないじゃないか!」
組織というものは大きくなればなるほど、フットワークが重くなって、現場の者の気持ちを管理者たちに伝えるのにとてつもなく無駄な時間と体力を費やします。何もかも上げたら到底処理できないから!と云うのだけれど、天皇陛下や将軍様へのお目通りでもあるまいし、もう少し仲介の手間を仕分けして減らしてもらえないものだろうか?
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コメント
まだまだ暑いですね~。
実は私、自衛隊の医療部隊にいたことがありましたが、組織の複雑さ、非効率さ、内部腐敗ぶりに呆れて退職した経緯があります。
規律で拘束している自衛隊でさえこれなのですから、ジャイさんの心中察するに余りあります。
ただいま一匹狼の気楽な鍼灸学生です。ストレスも少ないけど、金も少ない! でも全部自分一人の裁量で仕事・治療が出来るので、けっこうハッピーなんですよ。
思うに組織が機能しなくなってきたのは、日本人が持っていた「気配り」(言わなくても察する、相手を気遣う・たてる)の力が無くなったせいかも知れませんね。
私が合気道を学んだ道場は、先生は口ではほとんど教えませんでした。質問も出来ませんでした。
また日常の雑用のお手伝いなどもありました。
お手伝いのときは、必死で「次に先生は何をする? 何を望んでいる?」と気を読んだものです(笑)。
いまどきの日本でそんな教育「古臭い」と一蹴されるかも知れませんが、先生が人格者で確実な実力を持っている方なら(ニセモノが威張っている場合も多々ありますので)、かなり有効な教育方法だと思います。
投稿: コン | 2010年8月28日 (土) 13時38分
コンさん
いつもありがとうございます。
以心伝心、師の次を読む、という所作は、伝える側の能力も受ける側の能力もどちらも揃わないとむずかしいですよね。医療の世界でもあるいは一般企業の世界でも、今は、その能力のどちらもが低下しているというか、それを求めなくなってしまったために退化した、という印象を受けます。
投稿: ジャイ | 2010年8月28日 (土) 18時04分