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自信

若い先生が研修のために健診センターに配属になりました。何もかもを吸収したい!という意欲がみなぎっています。わたしが研修医だったころはもっといい加減だったなあ、とつい自己反省。

この機会に、健診医のための独自の研修カリキュラムが検討されており、心電図判定や生活習慣病指導はわたしの仕事になりそうです。でも、実はハタと困っています。自分に自信がないのです。心電図の判読自体、割といい加減です。自分の<読みグセ>があることを心得ています。他の施設なら「精査」かもしれない所見を「軽度異常」と判定したり、まったくその逆だったりすることは多々あります。それはわたしがこの施設に来て9年の間に自然にできた<経験則>なわけですが、その判定基準自体にはっきりとしたEBMがあるわけではありません。わたしにとって今や循環器学自体が<雑学>であり、昔第一線でやっていたカテーテル治療や不整脈治療の実際は医学雑誌を読んだ勝手な知識に過ぎません。

生活習慣病に関する知見はどうか?ここに偉そうな文章を書き並べていてこんなことを書くのも恐縮ですが、まったくもって医学雑誌の受け売りで、かといって具体的なデータをきちんと覚えているわけではありません(忘れてしまうからここに書いておくわけで)。循環器や健診の学会に参加してみると、周りが皆学研的で、わたしよりはるかに賢そうに見えます。毎日しっかり勉強しているんだろうな、医者としての頭がいつもフル稼働しているんだろうなとつくづく思います。そんなことを考えると、自分の医者としての自信がなくなる一方です。ハッタリ8割、開き直り1割、聞きかじり知識1割で誤魔化していることを、若い先生に簡単に見透かされそうでヒヤヒヤしています。

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