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運動会

最近は運動会を春にするところが増えましたが、やはりクラスのまとまりができてきた秋の方がずっと充実するような気がします。お父さんが朝早くから場所取りをし、おじいちゃん、おばあちゃんが応援に駆けつけ、昼に家族とお弁当・・・この一大行事は、裸足の足の裏の感覚と一緒に、何十年もたった今でも財産としての思い出になっています。

でも、わたしの場合、そんな運動会の思い出は、実は小学校まででした。中学校は単なる<クラス対抗バレーボール大会>でしたし、高校の体育祭になると全く家族を呼ぶような催し物ではありませんでした。福岡の予備校にも運動会はありましたけど・・・。大学は他の学部の体育祭の手伝いをしましたっけ。

今の病院がまだ小さくて他の場所にあったころ、わたしが初めて赴任したころには、病院の運動会が必ずありました。近くの小学校の校庭を借りた運動会は病院を上げての一大行事でした。職員だけでなく、職員の家族がみんなでやってくるし、医者の奥さんたちはみんなお弁当を作って持ってきてくれたりしていました。アットホームな絆の証・・・若手の私たちはどちらかと云うとちょっと面倒くさい気持ちで参加しており、救急車出動で呼ばれると(どうしたわけかこの日はいつもにも増して救急車出動が多かったのを覚えています)ちょっとホッとしたりしていましたが、今になって、あのころの職員の家族的なつながりがとても懐かしい気がします。

家族のつながり、仲間同志のつながり、その各々のつながりの深さをしっかりと確かめ合う一年一回の国民的行事が、諸般の都合や間違った平等意識の中で形骸化しようとしているのが、さびしくてたまりません。

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