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管理職と現場主義

ゴルフレッスンの時によく会う、ある病院の薬剤師さんが居ます。黙々と熱心にボールを打っているBさんの姿を見ると元気そうですが、うわさによると彼は最近すごく落ち込んでいるのだそうです。

その病院のスタッフの話では、彼はいつも真面目にきちんと仕事をし、患者さんにやさしい、とても信望の厚い若者なのだそうです。そんなBさんが、今年の春から畑違いの病院管理職としての仕事を任せられました。もともと現場が大好きだった彼から現場の仕事を取り上げた形になって、まさしく”陸(おか)に上がった河童”状態・・・完璧にモチベーションが落ちていると聞きます。

こういう話はよくあります。うちの病院にももちろんそういう経歴の管理者はたくさんいます。病院というところは、もともと専門職の集まりです。その専門職部門の管理職として後進を指導し組織を成長させる仕事をするというのであっても、現場を離れることに抵抗がある方は多いでしょう。もともと管理職をしたくて入職したのではないのですから。それでもまだこの場合は自分のやりたい仕事の延長です。ところが、大きな組織を運営するためには、専門職を離れて病院組織全体を管理する人たちが必要です。組織経営の専門職として若い事務員を入職させたとしても、彼だけでは病院という組織は動きようがありません。専門職経験者の中の誰かがその道を歩まなければならないのです。現場で人望の厚い人こそが、この場合は最適任者であることは、”火を見るより明らか”です。B先生が今の仕事に何らかの使命感と充実感を感じ、生き甲斐を見つけはじめたとき、きっとこの病院は進んでいけるのだろうなと思います。

「B先生の仕事を引き継いだ男の子がとにかく間違いの多い子で、種類や数や、ちょっと半端ない間違い方をするんです。B先生の時には絶対なかったことなので、現場もB先生に帰って来てもらいたいと思っているんですが・・・。」~くだんのスタッフはそうぼやいていましたが・・・組織としての成長を祈ります。

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