危機管理
先日、ある催し事をうちの施設で企画しました。実行委員長をしていたわたしには、諸般のトラブルの判断を求められました。
たとえば、「無料検査の受付を9時半からします」と発表しました。大した検査ではないのですが、朝7時半くらいからそのために玄関前に集まってきて、もう8時頃にはその界隈に50人以上が溢れ始めました。だれかが「整理券を出してくれないか?」という要望を出します。当然の要求。これまでそれは出したことはないから「出せません」と答えたものの、見る見る増えていく。彼らは彼らなりに話し合って一列に並び始めました。自主統制を始めているのだからそれでいいんじゃないの?自己責任でしょ?と思うのだけれど、でも主催者としてはそれは無責任であり、何らかの事故があったらやはり非難は免れないでしょう。それを想定して対処を考えておくことこそが<危機管理能力なのだ>と管理者は常に指摘し、実際に対処しました。
これはまだ偏屈者のわたしでも理解できましたが、でもたとえば50人ほどが参加するウォーキング大会のコース選択で、内容はおもしろいけれど交通量が多くて危険なところがある<歴史探訪コース>と、安全だけど何の変哲もない田圃のあぜ道を歩く<田園散策コース>とどっちにする?となったとき、管理者の多くが「おもしろくなくても安全な方を選ぶべきだ」と答えたのには落胆しました。何のためにウォーキング大会はあるのか?別に軍隊の鍛錬ではないのだから、目的におもしろいものがなかったらわざわざ参加などしないのではないかしら?それを考えると、これはまったくもって本末転倒なナンセンスな選択に思えます。
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