なんちゃって禁煙外来
いよいよタバコ税大幅値上げの日を迎えました。
禁煙宣言する人、しない人、断固喫煙を続けると言い張る人、さまざまな表情を昨日は各テレビ局が追いかけていました。そんな中で、必ず報道されたのが禁煙外来です。有名俳優を使ったテレビCMの影響もあり、この機会に禁煙外来を受診する人が急増しているそうです。わたしたちも健診の説明のときにはことあるごとに禁煙を勧め、その気になったときには必ず禁煙外来を受診するように忠告しています。自分だけの力で禁煙を頑張るよりもはるかに楽ですし禁煙成功率も高いのです。
ただ、これから禁煙外来を受診しようと思っている人は、ご注意ください。世の中には、いわゆる「なんちゃって禁煙外来」をやっている医者が少なくありません。申請して認可されたから禁煙外来を標榜しているものの、あくまで形だけ取り組んでいるようなクリニックもあります。禁煙の現場では、それに取り組む医者の熱心さがそのまま禁煙成功率の上昇に繋がると云っても過言ではありません。形だけの診察と助言を受けるだけでは上手くいきませんし、単に禁煙パッチや内服薬をもらって飲めば止められるというような単純な話でもないことを十分理解してください。どうせ同じ金を払って受診するなら、「なんちゃって」ではない、禁煙の情熱に燃えた本物の先生が居る「禁煙外来」に行きたいものです。
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コメント
私も禁煙しました(笑)。単にお金がないからですけど。
でもネイティブ・アメリカンには「ピース・パイプ」と言って、タバコを回しのみし、友情を深める習慣があります。人類有史以来の嗜好品がそんなに悪いものなのかな~、と思ったりしてます。
タバコそのものが悪いのではなく、タバコに含まれている農薬、燃焼促進剤などが悪いのでは?(と、赤峰さんも言ってたような)。
また紙巻タバコが手軽に手に入れられるようになったのも原因の一つかと。池波 正太郎先生の話によりますと、江戸時代は煙管とか喫煙具が必要だったので、そんなにスパスパ吸えなかったとあります。
しかし、その禁煙まで金儲けにしてしまう医療業界っていったい…(苦笑)。
投稿: コン | 2010年10月 1日 (金) 22時19分
コンさん
おはようございます。
タバコは、農薬と除草剤と防腐剤まみれのシャンプー飲み込んでる様なもんだよ!って、講演では話しています。
タバコはコミュニケーションの最高の道具。これはタバコ吸いの最大の楯ですよね。昔、私もいつもそう云っていました。「喫煙所に行くと他の科の先生たちや技師さんたちが居て、初めて会う人とも話が出来て、そこで普通は聞けない情報を得られるからとても重要な時間なんだ!」と。ところが「そんなことはタバコなんか使わなくても私は普通にしています」と産業医大の大和先生は一笑に付しました。さらに「大麻・マリファナもみんなで回し飲みします」と釘を刺すことでしょう。
まあ、かつての愛煙家はいつの間にか禁煙運動の最先端に立っております。
投稿: ジャイ | 2010年10月 2日 (土) 06時43分