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映画館の思い出

熊本の映画館「熊本電気館」がもうすぐ100周年を迎えるのだそうです。DVDの普及やシネコンの台頭のために熊本市の繁華街の映画館は軒並み姿を消しましたが、その中で100周年を迎える電気館は、そのこと自体がすばらしいことだと感服します。

わたしが大学生だったころ、電気館界隈にはたくさんの映画館がありました。現在のような指定席制でも完全入れ替え制でもなく、ただ何となくチケットを買って何となく前から7、8列目辺りの席に座り、上映途中から入って途中で出て行く、あるいは、そのまま一日を過ごす、みたいな・・・映画館とはそんなまったりとした空間でした。わたしが映画館に良く行ったのは、高校時代でした。映画好きな友人に誘われるままに学校帰りに観にいきました。わたしにはちょっと大人な世界でしたが、残念なことに電車やバスの時間のために途中で抜けることが多々ありました。当時は2本立てが普通で、ヘタをすると抱き合わせの映画だけ観て、メインの映画はさわりしか観れないこともありました。田舎に住んでいることを恨めしく思いましたが、子どものころには自宅近くの駅前にも映画館がありました。入った記憶などまったくありませんが、何かとても華やかな町並みだった気がします。映画館の最初の記憶は夏休みの「こどもマンガ祭り」ですが、親と一緒じゃなくて初めて観たのは「燃えよドラゴン」。「映画館はいかがわしい所だから、学校が許可したもの以外は観ちゃダメ!」と教育者の母親からしっかり釘を刺されていたので、ひとりで映画館に入るのはドキドキしました。いまだにあまり映画館に行きたい気分にならないのは、母の教育のせいかもしれません。高校時代に東京まで行って、未成年じゃない!と言い張って成人映画を観たのは新宿でしたっけか?大学時代の「哲学研究会」(日活ロマンポルノを観る会)も懐かしい。

電気館のニュースを見ながら、妙にノスタルジックになった夜でした。

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