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それが正解

先日、うちの病院のあるパーティで昔の同僚のN先生と同席しました。わたしが健診センターに移って以来ですから、かれこれ10年ぶりくらいにグラスを合わせました。

彼は救急現場で忙しい仕事の合間を縫って、定期的にうちのフィットネスセンターで汗を流しています。近くの公園のウォーキングも続けています。「ボクは、若いときからものすごく健康に気をつけて来たんですよ。だってうちの家系は普通じゃないから怖くって!」 ・・・たしかに彼の家系は濃厚な動脈硬化家系です。ご両親を始め、多くの親せきが重症の糖尿病や脳卒中に罹れています。そういえば彼は30歳代半ばからすでに高血圧の薬や脂質異常の薬を飲み始めていました。さほど高い値でもないのに、です。同じように高血圧、脳卒中、心筋梗塞の親せきが多いわたしは、「この若さでそこまで神経質にならなくても・・・」と、当時彼の徹底振りに少々あきれていました。

彼はわたしより1歳年下です。先日の職員健診で撮ったCT検査に石灰化像が多々見られてショックだったことを以前書きました(「運動負荷試験」2010.4.9)が、実は同じ検査で彼は何も指摘されていません。今になって思うと、彼の取ってきた予防治療は正解だったと思います。危険因子であることは重々承知しながら、それでも特段異常値があったり症状があったりするでもない30歳代前半、彼の遺伝子への怖がり方は尋常じゃないと小バカにしていたところがあるわたしは、今になって後悔しています。『備えあれば憂いなし』・・・口うるさく煙たがられる健診医として、これからも辛口のコメントを発信し続けることにいたしましょう!

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