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新しい肥満症診断基準

日本肥満学会が「肥満症」の定義を発表してから10年が経ちます。世間で市民権を得た<メタボ基準>とか<内臓脂肪>とかの基本になっているのが、この日本肥満学会の提唱している『肥満症=肥満により健康障害を有するかこれから有する危険のあるハイリスク肥満群』の考え方です。これを元に「肥満症治療ガイドライン2006」が出され、これに従って諸般の治療指針が動いていたのですが、この度「肥満症治療ガイドライン2011」を出すべく学会が検討案を出したという話題が、先日のMedical Tribuneに載っていました。

詳細はまた正式発表があってから覚えればいいとして、こういう基準は病気の治療をムラなくムダなく一律に行うための踏み絵ではなく、『体重を減らすことに大きなメリットがある人を捜し出す』ための基準であるということを、世間の皆さん、とくにマスコミや有識者と称する世間のコメンテーターの皆さんはきちんと分かっておいていただきたいと常々思っております。今回、「診断基準には含めないが肥満に関連する健康障害」という項目が追加され、ここでいくつかのがんや良性腫瘍が肥満と関連していることを具体的に表明されたのは良いことだと思います。その他、CKDに肥満も関連すること、量的異常と質的異常をどちらかに完全振り分けすることはできないこと、高齢者でも内臓脂肪量減少を目指す必要があること、月経異常などは皮下脂肪型より内臓脂肪型の方に多く、痩せると改善すること、などが盛り込まれています。

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