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早く帰っても・・・

不況の中、働く方々の仕事量は決して減っていません。いわゆる「過重労働」の数は少なくなく、過重労働による過労死とメンタル不全(うつ病)対策について厚労相が本腰を入れ始めてから数年になります。

わたしが産業医をしているT社は、会社全体で過重労働対策をしっかりしていますが、それでも過重労働の方が毎月ちらほら出てきます。先日、労働時間が極端に長すぎた社員のひとりと面談をしました。自ら、「最近考えがまとまらない、物忘れが激しい」などの自覚をするようになった38歳男性。・・・現場からも少し早く帰るように指示され、週2~3回はちょっと早めに帰らせてもらっているのだと云いますが・・・帰った頃にはもう家は真っ暗。家に小さな子がいるから、電気をつけようものなら妻から怒られる。・・・リフレッシュできているのかどうかわからない、と浮かない顔をしていました。

「親が起きていたいから子どもを夜中まで寝させないというのもどうかと思うけれど、うつになったダンナが家に帰っても心の安らぎを得られないなんて大きな問題だよね。あれじゃ、うつ病は治らないかもしれない。」・・・面談の後でわたしが小さくつぶやいたら、「これくらいの子が居る家庭はどこもそんなものですよ」と保健師さんに返されました。「ダンナはどうせいつも夜遅くしか帰ってこないし、ダンナを待つタイプの奥さんは夜遅くまで起きているかもしれないけど、そうじゃない奥さんはお子さんと添い寝しながら一緒に寝てしまうのが普通ですね」・・・結局、遅くまで会社で仕事をしている方が返って安らげるのかもしれない。「亭主元気で留守が良い!?」・・・実はあまり元気でもないのでしょうが、現代社会の構造はバブル期のそれとあまり大差ないような気がします。

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