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新型うつ

先週末に「産業医に対するメンタルヘルス対策等に関する研修会」(熊本産業保健推進センター主催)に行ってきました。企業の産業医をやっているためか、内容にあまり新しい知見はありませんでしたが、わりと居眠りもせず充実した研修会でした。その中で、弓削病院の岡田修治先生が雑談として新型うつについて話されました。

・・・日本では「新型うつ病」が最近良く取り沙汰されますが、欧米ではそれほどでもない。そうれが何故なのだろうかとずっと不思議でした。先日欧米の精神医療に詳しい先生に聞いてみましたが、どうも、欧米ではずっと昔から「新型うつ=社会適応がうまくできない人」という存在は一定の割合で居るのが当たり前だったようです。当たり前のこととして折込み済みなので、こういう人たちが社会できちんと構成員になるべき場が作られているのではないかとのことです。一方、日本の社会は昔からそういう人たちを切り捨てていました。ですから、「新型うつ」として市民権を得てきたこと自体が、やっと日本も欧米型になろうとしているのかもしれません。・・・そんな内容でした。

「そんな奴は『新型うつ』ってやつだからどうしようもないよ!」「そいつはもうどうせダメだから・・・」「あいつらはいつまでたっても人のせいばかりにするから見てるとイライラする」「君はまだそんなやつの相手をしているのか?良く続くもんだなぁ、えらいなあぁ!」・・・企業の産業医として受け持っている若者のことについて医療的な相談をしたくて同僚や知人に彼の話をするとすぐにこんな云い方をされます。わたしはその時点で話を止めます。わたしの周りだけなのかもしれませんが、初めからこういう決め込み型の考え方の人がまだまだ多いのが現実のように思います。

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心と体」カテゴリの記事

コメント

切ないですね。情けがないのは。
うつも、新型うつも、専門的知識はありませんが、きっとそれ以上に【新型・人の事を決めつける病】の方が圧倒的に多いのかも知れません。

幼い頃『fullmoonfullmoonちゃんが、今日小学校で、こんなことしよったんでぇ。すかんわぁ。』などと言ったら、父親にはいつも言われました。『…そりゃ、お前の文句やろうが。そん子が、どうしてそげなことしたんか考えてやれ。どうしてかち考えんと駄目やねぇか。』
と教えられました。

人の事を考えるのは厄介で、簡単な事ではないですが、ひたすら考える続けるしかないと思っています(思い込み過ぎると、滅入ってしまう事もある。でもそれだって自分で、待てよ、人もこんな感じで、滅入るかも知れないと考えるのは、父親のお蔭かもしれない。ありがたや。。)

ロダンの考える人は、この気候だと風邪ひくので、服だけは着込んでから、ポーズに入ります。


ヒートテックの考える人。
そりゃあたたかい人やな。ありがたや。ありがたや。


投稿: キノシタ | 2011年1月28日 (金) 11時19分

キノシタさん

この男にこの父さんあり!ですね。
素晴らしいお父さんです。
私も良くお父さんと同じ様なことを云って妻に怒られます。「あなたはそうやっていつも私を否定する!」と。やはり子供の頃に云って聞かせておかないとダメですね。

ま、私のうつも冷静に考えるときっと「新型亜型」・・・それを否定するために我慢している自分が健気。

投稿: ジャイ | 2011年1月28日 (金) 21時41分

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