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迷惑(前)

「ボクら病棟にも患者が居て忙しいんだよね。この程度の患者、送ってこられたら迷惑なんだよね」・・・先日、どうしても心配だからという家族の要求で訪問看護先のご老人を公立の某救急病院に連れて行ったわたしの友人が、家族と待合室で待っていたときに、皆に聞こえるような大きな声で担当の医者にそう云われたのだそうです。「こんな悔しい気持ちになったことはなかった」と、宴席で彼女が吐き捨てました。

こんな地方都市でも、そんなことを云う若い医者は本当に居るんだ!・・・鎌田先生の「言葉で治療する」にあるように今の荒んだ医療情勢を理屈では知っていましたが、それは大都市の話だと思っていました。「そんなバカ医者はどうせ大した人間ではないのだから殴り倒してやればよい。でもそれは結局そのバカ医者よりも、そのバカ医者の指導医が大バカなんだよ!」・・・ちょっと酔ってきていたわたしは声を震わせてそう叫びました。うしろの席のお客さんがちょっとこっちを振り返ったのが分かりました。

その病院は地域の中心となって若い医者たちが研鑽のために集まっているような基幹病院です。指導医は一体何を教えているのでしょうか?「信頼」は高度医療の提供だけでは絶対に生まれないし、こんなことを平気で云う人間が今後「医者」という名札を付けて世に出回ることの重大さを分かっているのだろうか?

何とも暗澹たる気分になって、ちょっと久しぶりに熱くなりました。

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コメント

 明けましておめでとうございます。
 
 自衛隊駐屯地の医務室に勤務していたとき、防衛医大出の研修医さんがいっぱい来ました。主席卒業とやらの先生は患者(幾ら患者で階級が下でも、人生の、自衛隊の先輩です)を怒りまくってました(笑)。
「不健康な奴軟弱な奴は、将来標本になって後世に恥をさらすのだ!」
 先生、熱くならないで! 民間ならドクハラで訴えられますよ(笑)。
 百戦錬磨の下士官達は、
「また、あの若いのに叱られたよ~」
 と笑って流してたみたいですが(笑)。
 
 いい加減に医療従事者は襟を正すべきではないかな~、と医療従事者の端くれである私は自戒をこめて思った訳です。

投稿: コン | 2011年1月 6日 (木) 17時23分

コンさん

あけましておめでとうございます。

医療従事者かどうかなどに関わりなく、人間として、特に社会的強者である立場の人間は、社会人としての基本を踏まえないといけません。最近、そういうことをきちんと指摘できる指導者が減っているような気がします。

投稿: ジャイ | 2011年1月 7日 (金) 00時38分

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