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年賀状の返事

今年も、年賀状の返事を書きながら考えることがあります。

「年賀状をありがとうございました。」・・・小学校のころから、返事を書くときにはそのお礼のことばを必ず書き足していました。それが人としての礼儀だと思っていたからです。でもそれは、自分が前もって「この人には出さない」と決めたことに他ならず、返事であることを明記するのがかえって失礼に当たるのではないか?と考えるようになりました。ですから、最近はあえて「これが返事である」という書き方はしません。以前のように12月半ばには投函を済ませていたときは何か誤魔化しているような罪の意識がありましたが、最近は御用納めの頃にやっと書きますから、あまり差を感じなくなりました。

前にも書いたように、年賀状は本当はすべてが返事として正月に書くのが理想だと思うのですが、一方で、なかなか付き合いを切れない腐れ縁の方々がおります。ここ数年いつも返信の形で届くから、相手は縁を切りたいのだなと思って、今年はあえてリストから外しておいたのに、そんな年に限って元旦に相手から届いてあわてて返事を書くのです。あるいはその逆のこともあり、お互いがリストから削除するタイミングを外したままチグハグな関係を続けている・・・これはむしろ縁を切ってはいけない人たちなのかもしれません。また、年賀状の返事が来るかどうかで、まだご存命かどうかの確認ができている学生時代の恩師もおり、毎年お元気そうな一言で安堵したりもします。

たかが年賀状、されど年賀状・・・最近暑中見舞いはまったく書かなくなりましたが、正月のこの行事だけはとても重要な習慣だと思います。

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