「オリックス大震災からの奇跡」
NHK-BS「スポーツ大陸」を見ました。16年前の阪神淡路大震災の年に優勝したプロ野球のオリックスブルーウェーブの話です。
あの時、私は単身赴任中の上天草の病院に早朝から向かっていました。あの年、大震災があったあの地で「野球どころではない!」という意見が出ても何もおかしくなかったはずです。昨年、口蹄疫禍でスポーツイベントが軒並み中止になったのとはちょっと違いますが、やはり「こんな時に野球なんて」と考えるのが上に立つ人間の常識でしょう。
でも、球団の判断は違っていました。「こんなときだからこそホームゲームをやらなければならない、やるべきだ!」・・・全く前例がない事件を前にしてのそんな大英断は、ワンマン社長の下ならいざ知らず、合議制の大企業では一筋縄ではいきません。そういう発想をする人が居ても、上にあがるうちには必ず反対する「常識人」が居ます。うちの職場でもそうです。若いみんなのいろいろな新しい発想の提案も上がるうちにいつの間にかポシャります。何故だか教えてもらえないうちに・・・。だからこそ、オリックス本社の大英断はすごいことだと思いました。関西企業だからなのかもしれません。そして、選手たちの予想に反して、4月1日の開幕戦に球場は観客で一杯になることになります。
ユニフォームに喪章を付けるのではなく「がんばろうKOBE」のワッペンを貼りつけるという発想もまた良い。今でこそ普通だけれど、当時の社会でそれは「ふざけている」と云われかねないことです。復興のために神戸市民に元気を与えようと必死に頑張る選手たちと、戦ううちにいつの間にか市民に選手が励まされる関係になっていた事実・・・そんな一体となった関係が羨ましくて、しゃくりあげながら感動して番組を見ていました。
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コメント
本コラム、感動しました。
今、サッカーのアジアカップを見ながらタイプしております(…すみません!)
私も野球観戦が好きです。スポーツが好きです。年甲斐もなく、ジムに通い走り始めたの原因の一つでもあります(もうひとつは言うまでもなく更年期改善!ですが・・)
MRIの結果がでました。ジャイさんと同様に頸椎椎間板ヘルニア(ほんっとに小さいものですが)だそうです。お腹と腰の筋肉をつけろ、とお医者さんに言われたのでジムで体幹強化プログラムを入れてもらうことにします。ジョギングは週一で続けるつもりです。
あと15年(…本当はもう少し長く)仕事を続けたい! 運動から得られる充実感をもっともっと感じたい! 自分がしっかりしていれば困った方をサポートする気持ちも体力もあるという状態でいたい! ・・・と欲張ってます。老化は確実に進行してます。その事実をしっかり受けとめて、日々前向きに生きたいと感じました。
スポーツは観ていても自身が行っても、本当に良い体験、思いをせてくれるというのを本コメントを拝見し思い出させてくれました。ありがとうございました。
投稿: ねこ | 2011年1月25日 (火) 23時55分
ねこさん
お互い今日は眠い一日になりますね。
「人間には『運動欲』というものがない」という真実は真理だと思いながらも、何とか私もしっかり運動中毒にチャレンジ中です。
経営者として、自らの利益があるかどうかの前に社会に利益があるかどうかの尺度を最優先させたオリックス社の大英断はやはり素晴らしいと思います。おそらく東京の某新聞社ではあり得ないことだと思います。
さ、今日も頑張りましょう。ねこさんも社会のために頑張ってください。
投稿: ジャイ | 2011年1月26日 (水) 06時50分