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脾動脈瘤

医療の検査機器は年々高性能になっていきます。健診や人間ドックで行う検査も新しくなっていきます。

先日、50歳の男性がうちの施設で行っている大腸CT検査(大腸に空気を入れてCTを撮り3Dの大腸画像を作り出すことで大きなポリープなどの病変を検出する)を受けました。この検査は、大腸に大きな病変があるかどうかが大腸内視鏡検査を受けなくてもわかるというのが売りです。その画像の読影をしていた放射線科医が浮かない顔をしました。「大腸には大きな問題はないのだけれど、小さな脾動脈瘤を見つけてしまった。本人に教えるべきだろうか?」というものです。

「五臓六腑」の「五臓」に名を連ねる脾臓の主な仕事は老化した赤血球の破壊と除去です。その脾臓の動脈に瘤があるわけですが、1cmΦにも満たない小さな動脈瘤があるからといって手術適応ではありませんし、特に生活制限が必要なわけでもありません。なのにその存在と意義を話すことで返って本人が爆弾を抱えているような重い気持ちになりはしないか?という悩みです。確かに左の背中を強く打ったときに(格闘技・柔道や事故など)破裂するかもしれませんが、それだからと云ってことさらに強調するべきではないのではないか?大腸内視鏡検査を受けている限り見つけることがなかった病気。見つけておかなければ、将来不幸にして破裂するような破目になっても何ら後悔することはないだろうに・・・。いらないものを見つけだして「困ったな」みたいなことが、これからも少なくないことでしょう。

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