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生活習慣病とは何か?

新年度に、うちの施設で行っている生活習慣病改善のためのプログラムを一部手直しすることになりました。その中で、3ヶ月めのメディカルチェックを省略して、特定保健指導に準じて<体重・腹囲・血圧測定>だけにしたらどうか?という意見が出ました。これだとサラリーマン諸氏が昼間に仕事を休まなくても良い(夜でもできる)から入会しやすく、売り込みしやすいと云うのです。それを聞いてわたしは猛烈に反対しました。

何か考え方を間違えているのではないか?世の中で、「生活習慣病の生活療法」=「特定保健指導」という勘違いが定着しようとしているのではないか?それはとても怖ろしいことだと思います。国が進めている特定保健指導はあくまでもメタボリックシンドロームへのアプローチであり、肥満へのアプローチです。でもそれは「生活習慣病」のごく一部に過ぎないことを忘れてはいけません。肥満も内臓脂肪蓄積もない高LDLコレステロール血症の人がさらに痩せたかどうかを測っても無意味です。高血圧のない脂肪肝の方が血圧測定を受けても指標にはなりません。頑張りを評価する指標が<体重・腹囲・血圧測定>ではない生活習慣病の方にとって、3ヶ月目の採血はモチベーション維持にとても重要ですし、頑張ってきた運動のやり方に間違いがなかったかを判断する指標は体重減少の有無ではありません。

せっかくメディカルチェックの機会があるシステムなら可能な限りそれをした上でアドバイスするのが本人のためであり、それをしないのならわざわざこのプログラムに参加する意味がない!そう叫びながら、「生活習慣病」ということばの定義が健診現場であやふやになってきている危機感を感じてしまいました。

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