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「とりあえずやせればよい」?

「うちの職場に健診機関の保健師がやってきて『何はともあれやせればいい。やせればデータは必ず良くなるから』って云ったんです。」

労災二次健診を受けに来た男性が、検査結果を見ながらそう云いました。「あ、それはウソです。」・・・わたしはちょっと意地悪そうにそう否定してあげました。彼の場合、3ヶ月前の健診のデータと比べると、体重は2kgほど減っていましたが、血糖もLDLコレステロールも血圧も若干悪化していました。もちろん、運動と食事とを今後も意識してやって行けばもう少し数字はよくなると思います(某健診センターの判定はいつも厳しいので「へえ、この程度でひっかけられるんだ?」と驚いたくらいの数字でした)。

それにしても『何はともあれやせればいい。やせればデータは必ず良くなるから』は、分かりやすい云い方だけどさすがに乱暴でしょう。特定健診、特定保健指導が始まって以来、保健師さんはとにかく痩せさせることに必死になっています。国が定めた特定保健指導が上手くいっているかの判定材料が<6ヵ月後の体重・血圧・腹囲の改善度>だというのもそれに拍車をかけていると思います。でも、痩せたからと云ってデータが改善しないことは良く経験することですし、逆にほとんど体重が変わらなくても採血データが劇的に良くなることも少なくありません。怪しい企業の怪しい保健師さんならともかく、公的機関のしっかりした保健師さんだからこそ、きっと他にも何か云ったのだろうけれど彼がそう覚えていたということは、やはり云い方を考えてほしいなと思いました。

もっともうちの施設の保健師さんも少なからずそう思っているキライがあります。3ヶ月頑張ってデータ改善が得られたのに、「頑張ればまだ痩せられそうなんですよね。もうちょっと厳しくやってみましょう」と張り切っている保健師さんをみていると、それは違うんじゃないかな?と思うのです。

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