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ADHD

精神科医の和田秀樹先生のメルマガ『和田秀樹のこころも体も元気になるマガジン』を購入しています。先日(2011/2/25号)の記事にこんな下りがありました(一部抜粋変更して転載します~そんなことしても・・・たぶん大丈夫だろう)。

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(前略)・・・一つのことに集中できず、普通の子供より多動であることを特徴とする注意欠陥多動性障害(ADHD)にしても、多い統計では、なんと子供の18%がそれに当てはまるというものがある。(中略) この手のことが起こるのは、診断基準というものがあって、それに当てはまる子供は、その病気だと診断していいということがある。

たとえばADHDの場合、学業に綿密に集中できないとか、課題や遊びの活動で注意を持続することが困難である、などという項目のうち6個以上が6カ月以上続き、手足をそわそわと動かし、またはいすの上でもじもじする、教室などで席を離れるなどの項目のうち6個以上が6カ月以上続き、それが学校でも家でもおこるというような場合に、この診断を受ける。(中略) 小児精神医学の原則では、これらの子どもは病気のせいで多動だったり、席を立ったり、人のものを取ったりするので、叱ってはいけないという。もちろん、叱ると却って悪くなる本当に病気の子どももいるだろう。しかし、昔だったら発症しなかった子供が発症しているということは昔流の厳しい子育てで、病気にならないで済む子供がたくさんいることも意味している。

専門外のことで、これ以上、治療方針に介入するつもりはないが、たとえば子供がちょっと落ち着きがなかったというだけでADHDなのではと決めつけるより、しつけも含めて、その子供がまともに育つように親があれこれトライすることは決して悪いことではないと私は信じている。(後略)

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「わたしもまさしくその通りだと思う」と妻は云いました。アスペルガーも同様だけれど、たしかに境界線でADHDの診断名をもらってそのことで安堵してしまうのではなく、わが子を何とか社会に適応できる存在になれるように試行錯誤することが、親御さんの重要な仕事のような気がします。

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