運動する気になれんです。
先日労災二次健診を受けに来られた男性は、太る一方の健診結果を反省してエアロバイクを購入して、毎晩30分間だけ運動を始めました。その成果は素晴らしく、検査結果が見違えるように良くなっていました。ただ、「この1週間は運動する気になれんかった。やっと昨日から再開したところです。」と苦しい胸の内を語ってくれました。
東日本大震災のことです。「見てたら虚しくてたまらんごとなってですね。」・・・彼はそう云いました。こんなことしている場合か?という思いもあったのでしょうが、あの未曾有の大災害の映像は見ている人間のすべてを絶望の淵に追いやるものでした。あれを繰り返し見ていると、自分の人生もすべて否定されたような気持ちになります。
先日のコンさんの書き込みにも通じますが、ダイエットの何たるかを毎日説明しているわたしですら、本当に悩みました。「こんなことして何の意味があるのか?こんな天災に会ったらそんなことはどうでも良い事ではないか?むしろ如何に食べるか、如何にエネルギーを使わないかが生き延びるための最低限の条件なのに、『無駄に動け!無駄に食うな(作るな)!食ってすぐ寝るな!』と平和ボケしたことを云っていていいのか?もっとやりたい人生を歩んだ方が後悔しないのではないか?」・・・それは現代社会の中で贅沢三昧をやっている人間たちの自己満足の話であり、人間が人生の究極の選択を考えるときには取るに足らないことなのではないか、と。
一方で、「健康になるために食事を我慢する」という考え方を捨てさせたことは間違いではないと確信しました。食べられるときに、「食べること」を楽しまなければ生きている意味がない! ・・・それで押し通しても大丈夫ですね?
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