本当に減らさなきゃ?
「半年前からジムに通っているのに体重が減りません。」
アラフォーの女性が、健診結果を説明しているときにそう訴えました。たしかに体重は昨年より2kgほど増えていました。典型的な皮下脂肪蓄積型肥満の体形で丸みを帯びたカラダです。まだ若いこともあって動脈硬化のリスクファクターは特にありません。
「運動に目覚めることによって蓄えておいたエネルギーが減ると飢餓状態になるので、カラダは前よりむしろ貯めようとします。だから運動を始めたら食事量も減らしてやらない限り体重は減りません。むしろ食欲が増すので油断すると前より太ったりします。」・・・とりあえず順当なアドバイスをしました。実際わたしも食事量をちょっと減らしただけで一気に体重が減った経験があります。
ただ、どうなのでしょう。やせなきゃいけないのでしょうか?彼女は分類上は「肥満」になりますし、体重は増えているのですからせめて歯止めを!という指導になるのですが、健康的に運動を楽しみ始めて食事もおいしくて、それで良いのじゃないかしら?彼女を見る限り、これからも直線的に太っていくとは思えません。本人が「やせなけりゃ」と思い詰めさえしなければ、今のままで良いような気がしてなりません。
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コメント
「災害ダイエット」という方法もありますよ~(笑えない…)。
やっとライフラインが復旧して、7日ぶりに風呂と、家族揃っての温かい食事を味わったところです。あ~、幸せ。
看護学生のときから感じていたのですが、「やせたい」とかいうのはなに不自由ない人間の贅沢だと怒りすらおぼえます(笑)。
まだまだ東北は寒冷・飢餓の地獄です。皆さん、応援お願い致します(笑)。
投稿: コン | 2011年3月18日 (金) 18時03分
コンさん
少しずつ元気が戻ってきている様子を見て少し安堵していますが、福島はまだまだ進行形なので心が落ち着きません。私たちができることは限られていますが、何とかできる限りの支援をさせていただきます。陳腐な表現しか出来ませんが、頑張ってください。
投稿: ジャイ | 2011年3月19日 (土) 07時16分