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行動変容への関与

職場のパソコン内にある講演スライドの整理をしました。その中に、生活習慣病に対する指導者の皆さんに講演をしたときのスライドが出てきました。『行動変容への関与』と題されたそのスライドにはわたしの想いが込められていて、手前味噌ですが良いスライドだなと思いました。

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 ●自分が該当者であることを明確に知らせる。
  ”予備群”という言葉は無意味。
    ※特に30~40歳代の男性(若い女性は痩せすぎに注意)
 ●具体的な意見と助言をいう。
    ※概念的・常識的な話は不要(無意味)
    ※自分だったらどうするかを考える
     自分にできないことを相手に期待するのは失礼である
 ●完璧を求めない。

   ⇒それによって、今すぐできることが何か、自分で考える気になる
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とかく「こんなことをしていると大変なことになりますよ」的な脅しや批判をしがちですが、それは逆効果であることを実感として感じます。そんな上から目線のお節介は要りません。粛々と理論的な事実だけをわかりやすく説明していけば(食後高血糖・仮面高血圧はなぜ問題なのかなど)、受診者の皆さんはそれだけで十分に意識を変えます。そう簡単には行動変容は成功しませんが、その手助けをそっとしてあげるだけで十分です。

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