納得しないとできないタイプ
「わたしは何事も納得しないと行動に移せないタイプなんですよね」と自己分析する人が居ます。生活習慣病の生活療法をアドバイスする上で、ちょっとだけ厄介なタイプです。
食後高血糖のメカニズムやLDLコレステロールの役割や、あるいは仮面高血圧の弊害を説明して、「初めて理解できました。わかりやすい説明をありがとうございました。頑張ってみます!」と云われる方々もある意味このタイプです。彼らが、実際に行動変容するきっかけに少しでもなってもらえれば幸せです。
ただ、それでも「納得できない」と云われる方。基本的にはやや若い男性に多い印象がありますが、体質だと云うけれどうちの家系にはそんな人は居ないからその理屈はおかしいのではないか?と言い張るコントロール不良の糖尿病の人や曖昧な説明に細かい数値データを求めてくる人などです。彼らは、「納得しないとできない」のではなく、「したくないから納得しない」わけですから、あまり彼らのペースにはまり込むとこっちが疲れるだけです。行動変容のステージから行けば、ほとんど無関心期に近いレベルですから、あまりムキにならないようにしましょう。こういうタイプの人は概ねアタマの良い人が多いので、口ではそんなことを云いながらも内心「何とかしなければヤバイ」と分かっています。こっそり試すようになりますから、しっかりとした情報提供だけはしてあげるようにしています。「理屈は何であれとりあえず1ヶ月試してみるか」という気になるのを待ってあげましょう。
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- 柔軟性と寿命(2024.09.06)
- アイマスクはグッドアイテム(2024.08.28)
- 急激な老化(2024.08.22)
- オリンピックイヤー(2024.08.21)
- 心電図を読影するのは私(2024.08.08)
コメント