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ひさやま(前)

Medical ASAHI 2011 Aprilに特集された久山町研究の、今やその中心的存在になられた清原裕教授のインタビュー記事はとても興味深いお話でした。わたしが初めて「久山町研究」という名前を知ったころには「九州大学の若き青年医師」として清原先生の名前が出ていましたので、ずっと若い人だと思い込んでいました(自分と一緒に世間も歳を取るということを忘れていました)。

九州の小さな町久山町で、今や日本の疫学研究の代名詞となったこのプロジェクトが成功した理由は、一にも二にも研究グループの並々ならぬ熱意と努力に他なりません。大学にありがちなどこかいつも上から目線で、現地にちょこちょこっと出向いておいしいところだけを掠(かす)め取っていくようなそんな態度では、3年と持たなかったでしょう。日常診療は町の開業医が担うけれど医療相談があればすぐに自分たちが出向き、入院したら週数回会いに行く。「住民との距離を縮めるために、研究スタッフは全員久山町内の研究所にいます。久山町はいつでも無料で相談に応じる”お抱え医師団”を10人以上抱えているようなもので・・・」などと簡単に云っておられますが、常に中に入って住民目線で疫学調査をする姿勢を50年貫くことで築きあげられた住民との信頼関係に、圧倒的な自信がみなぎっているようにみえます。

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