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聞こえるけれど聴き取れない。

「周りの人の声が音としてはきちんと聞こえているのに、何を云っているのか理解できないのです。」

聴力検査では問題がないのに実社会では苦悩しているひとたちが居ます。若いころのわたしは、脳の病気でもない限りそんなことはありえない、と思っていました。そのうち、どうも老化とともにそういうこともあるらしいということを知るようになりましたが、そのメカニズムが理解できないので疑心暗鬼でした。それが今、自分がその「聞こえるけれど聴き取れない」ということをいつの間にか日常でよく体験するようになって、「老化とはこういうもんなんだな」と納得しています。目の前で明快な発音で説明している男性の声が音にしか感じられず、まるで異星人になった気分。しかも、昔はテレビの声を聴き取りながら横で話す家人と普通に会話できていたのに、今や会議中にとなりで小声で電話しているひとが一人いるだけで会議の内容はまったく耳に入らなくなってしまいました。

近くの文字が見えなくなったときには、「まだそんなはずはない!」とアタフタしましたが、耳の方は意外にすんなりと成り行きを受け入れています。そういうひとが周りにいるという事実だけで、「自分だけの異常ではない」と安心することができるなんて、ほんの5年前には想像すらしませんでした。アンチエイジングのためにはもっとジタバタすべきなのでしょうが。

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