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「相手のなまりをまねると理解深まる」?!

イギリスから面白い論文が発表されました(Psychological Science 2010:21:1903-1909)。「地方なまりあるいは外国語なまりで話す人との会話では、その人のアクセントをまねることで、相手が話す言葉の理解がいっそう深まる」という報告です。

「人は誰かと会話する際、自分の話し方を相手の話し方に近づけようとする傾向がある。」「話す際の姿勢も無意識のうちにまねる傾向があり、相手が腕組みをして話しているときには自分も腕を組む人が多い。」などのお話は、たしかに「なるほどな」と思います。外人さんと話していると、ついつい「ニホンゴ、ワカリマスカァ~?」とカタコトになってみたり、妙に大げさな手振り身振りになってみたりします。熊本生まれではないわたしが長年熊本に住む間に熊本弁を話すようにはなりましたが、やはり根本は違います。それでも、標準語や大分弁で話している間はやはり「よそ者」で、自然と熊本弁が出るようになってやっと地元の考え方に少し近づけた気がしたのは事実です。

もっとも、これを発表したPatti Adank博士も云っているように、ニセのなまりをまねされて「友好的だ」なんて思う人はそう多くはありますまい。云われる側からするとちょっと上から目線で見下されているような気がしたり、いじめに使われそう・・・「おまえ、オレをバカにしているのか?」と逆効果になる可能性が高いでしょう。それでも、「気付かれない程度に話し方を相手にわずかに近づければ、より理解が深まるであろう」というコメントが、いかにも心理学者らしいと思いました。「相手を分かりたい!」と強く思うような魅力的な相手に迎合するのでもない限りそんなことはしないだろうな、と思いながら読みました。大きな人間になれないわけだ。

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