あがり症
『考えない練習』(小池龍之介著、小学館)を読んでいるところです。「笑い」は煩悩、慢の欲だ!ストレスがあるから笑うのだ!とか、「ブログ」も慢の欲だ!とか、悟りを開くって思っていたよりずっと大変なんだな、と思いながら読んでいます。
その中に「あがり症」の人の対処の仕方が書かれていました。実はわたし、もの凄い「あがり症」なんです。会議などで何かを云うときだけでなく、講演をしていても、上ずった震える声でしゃべったあとになって、どどっと汗が吹き出てきます。ハンカチが一瞬にしてびしょびしょになります。子どものときから変わることなく今でも汗をかきながら話しています。思い付きではなくて、頭の中できっちりシュミレーションをし、何度も下準備をして自信を持ってから事に臨むのです。ところが、その場の全員がわたしに注目していることに気付いた瞬間、カラダの隅々まで行き渡った全交感神経が緊張し始め、同時にアタマが真っ白になっていくのがわかります。静かな空間の中でわたしの声だけが響いているのに気付くと、自分の声だけが空回りしているような気がして一層落ち着かなくなります。聴衆の顔をみてみると、表情一つ変えずにわたしを見ています。息遣いが溜息に聞こえます。「面白くないと思っているのかな?そんなこと分かってるって思ってるのかな?わたしがそれなりの歳をとった医者だから気を遣って、時が過ぎるのを待ってるのかな?」・・・もともと後ろ向きなわたしのアタマはどんどん巡り始めて、それにしたがってまたまたどんどん思考が空回りしていくのです。
小池某の書いてあること、試してみますけど・・・聴衆の顔色を細かく観察すればするほどそんな感じになって、「感情にはフィードバックさせない」というところがクリアできないのです。
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