演劇×医学教育
わたしの大学時代の演劇部の後輩が4月に某国立大学の教授に就任しました。さすがに、わたしのようないい加減な”医者もどき”と違い、ずっと研究一途に研鑽を積んできた結果が実を結んだことを、心から嬉しく思いました。
先日彼からいただいた就任あいさつの書面の中に、「私にしかできない仕事を手がけてみたいと考え、演劇的手法を用いた医学教育を立ち上げようと考えております。」と記されていたのに驚きましたが、すでに「医学教育における演劇的コミュニケーションワークショップ」「医学教育に対して演劇的手法を応用したコミュニケーション教育の有用性」などの企画を打ち出している様子です。
こういう発想と実行力のある人をみると、本当に尊敬します。昨年、地域医療学センターの教授に研修医時代の同輩が就任しましたが、これと同じように、これからは医者としての人間性を培うことが、医学知識を教えること以上に医学教育に必須であると思いますので、是非とも成果を上げてもらいたいものです。
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コメント
お久しぶりです。
お元気そうな先生の日々を読ませて頂きながら、新しい知識をまた、頂けました。有り難うございます。
さて、今日は、お時間がある時に、教えて頂きたくて書き込み致します。
静岡厚生連遠州病院の先生が、第21回欧州高血圧学会で「体重当たりで塩分摂取量を調整する事が、臓器障害を予防するために有用ではないかと示唆されました。
とてもおもしろい切り口だと思うのですが、「塩と水、と体重」どうもスッキリ納得しきれません。
先生は、どうお考えになられますか?
ご指導を宜しくお願い申し上げます。
投稿: またけ | 2011年6月23日 (木) 09時31分
お返事有り難うございます。
とってもスッキリ致しました。
現場で指導しておりますと、
やはり単純に体重からの塩分を主軸にする
のは、無理がありますので・・・。
お忙しい中を、
ありがとうございました。
投稿: またけ | 2011年6月28日 (火) 13時26分
またけさん
日々ご指導お疲れ様です。
高血圧で、塩分制限を指導され続けてきた私ですが、高血圧の人間は塩分を隙あらば取ろうとしている人種ですので、そんな人間でも食べる楽しみを取り上げないですむようなメニュー作りを指導していただけると幸いです。
投稿: ジャイ0425 | 2011年6月28日 (火) 21時00分
おはようございます。
私は、10年以上前から、3%減塩で徐々に減塩により解らないうちに目標の6gまで到達できる方法を、外来指導で主に行なっています。
ですが、入院患者さんのお食事には、入院の期間制限、辛味や酸味を使う減塩の物足りなさ、ただ単純に汁物や漬け物を献立から削除しる減塩では、美味しいお食事を楽しみにして頂けないと考えております。
そこで、凡用性の高い減塩料理の提案をしたいと考え、10g献立と同献立のままで「うま味」を利用してどこまで同等の美味しさを楽しんで召し上がって頂けるかの、介入試験を患者様に3年間行ないました。その結果、10%~44%と料理による特性を活かせば減塩が出来る事が解りました。これらの料理は100種類近くになり、組み合わせで1日の減塩料理は苦にならずに出来きていると考えております。
ただ、この介入試験では、ナトリウムを含まない、グルタミン酸マグネシウムを利用しましたので、まだ市販されていないため、とてんも残念に思っています。
現在は、市販されている、他のうま味や出し汁と1週間毎に3%減塩で残渣も少なく、汁物1日2回かお漬け物のどちらかを、患者様の嗜好に合わせて、お付けしても6g減塩が可能になっています。
まだまだ、試行錯誤中ですが、食いしん坊な私としては、患者様にもお食事を楽しみにして頂ける減塩料理を供食出来ればと思っております。
長くなってすみません。
投稿: またけ | 2011年6月29日 (水) 09時30分
またけさん
本当にまたけさんのような方は私たち高血圧症患者にとっては女神様です。これからもご指導をよろしくお願いします。
はるか昔にこのブログにも書きましたが、私は冷奴に何もかけません。生野菜にも何もかけません。せっかくの素材の旨さを調味料が消してしまって邪魔だ!みたいな超穿った舌になっています。でも、一方であられや柿ピーを簡単に一袋食べてしまったりします。習慣や馴れというものは恐ろしいものだと思います。だから高血圧家系の人には、若いうちから薄味の食事に馴れることを勧めています。治療として食事の味をいじられるのは責め苦なので、さっさと習慣として薄味になってくださいと。でも、若い人はなかなか理解してくれません。もったいないなと思います。
投稿: ジャイ | 2011年6月29日 (水) 12時14分