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座席

学会場で座る席が最近だんだん前の方になってきました。引っ込み思案なわたしは、滅多にマイクの前で質問することはありません(若いころは「必ず手を挙げて質問しなさい」とボスに云われて凄いプレッシャーでしたが、最近はとても呑気に聴けています)が、それでも前から数列めのマイクの横辺りに座ることが多くなりました。単に、目が悪くなってきたからです。中途半端な(遠くも近くもほどほどにしか見えない)コンタクトレンズを入れているもので、スライドの文字が微妙に読めないのです。双眼鏡を使えば読めますがそれはそれで億劫ですし、文明の利器であるデジカメや携帯を高く構える勇気もありません。前の方に座ると、スライドが読めるだけでなく、意外に眠くならずに集中できます。以前は部屋の中間辺りにそっと存在を消して座っていました。前の人の頭が気にならず、途中退席しても人に迷惑をかけない程度のほどほどの位置を探して・・・。

「外国の学会や講演会は必ず最前列から埋まるのに、日本は中段より後ろ側から埋まり始める」と日本文化の特徴を指摘された先生が以前おられましたが、たしかにそれは事実です。だから、人気のシンポジウムで聴衆が入り口近くに溢れていても、人混みをかき分けて前に出て行けば意外に最前列付近にポツンと席は空いているものです。

恥ずかしささえ取り除けば、最前列で時々居眠りをしたり席を立ったりする無礼ができる勇気さえあれば、そして高い座高のために後ろが見えないのじゃないかしらなどという無用な心配さえしなければ、目が悪くなったという老化現象を認めるのはとてもシャクではありますが、前の方はこれがそれなりに居心地の良い快適な空間です。経験のない方は是非お試しあれ。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

屁理屈医師 先生

こんにちわ。

毎日、機知に富んだ話題、大変興味を持って拝読させていただいております。

私も先生同様(失礼の段、ご容赦下さい)、前列側に席を取らさせて頂いております。
別に目も顔も悪くはありませんが!(ちなみに視力2.0)
何の事は無い「居眠り防止対策」の心算です。

でも・・・昼食後のプログラムでは・・・ついつい有難くなってしまいます。

何か良い対策方法は有りませんでしょうか?

しかし、演壇に立ちますと、いいプレッシャーになりますのは事実で、「アンの野郎、野次飛ばしに来やがったな~」等々、
少なくとも私の講演の時は、顔見知りの方々は視野外に着座をお願いしたい処ではあります。

折角ご来駕賜れた方々には失礼千万ではありますが。

                  仙台市 asuka3h拝

投稿: asuka3h | 2011年6月 6日 (月) 17時18分

asuka3hさん

こんばんは。

私は最近は前に居ても勝手に意識を失うことがあります。でもそんなことがあまり気にならなくなってきた自分がちょっとイヤです。

壇上で話すのにも段々昔ほどの緊張はなくなってきましたが、それでもやはりあの緊張感は大事ですね。アンチエイジングのためにも・・・でも後ろ向きな私は、私のように退屈そうで眠たそうにしている人の姿ばかり目に入ってしまいますけど(笑)。

投稿: ジャイ | 2011年6月 6日 (月) 21時17分

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