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上から目線

事実上更迭の形で、放言大臣がまたスピード辞任しました。わたしは、彼の話していた内容についてはそれなりに理にかなった話として理解していますし、決して放言だとは思いません。いわゆる叱咤激励の域を脱していないと思っています。

ただ・・・あの上から目線の話し方は?国民の多くがNo!を突きつけた根源はそこなのだと思います。最初はどこかのやり手ワンマン社長が部下を叱っているシーンだとばかり思っていました。企業の上下関係や大学の運動部の先輩後輩関係にはよくある光景です。あとはお父さんがわが子を叱るとき、あるいは小中学校の先生が子どもたちを叱るときもこんな感じですか。明確な力関係がそこに存在するときに成立する主従関係のあらわれですから、きっとこの大臣は目の前の首長たちより自分はずっと偉いんだぞ!と云いたかったのでしょう。世間のみんながそう思っていると錯覚している輩は他にも沢山居ますが、こういうことばの使い方をいつどこで身につけるのかなあ?とちょっと興味があります。まさか議員に初当選したときからこんな口調だったとは思えませんが、あれだけ公の場で発せられていますから、常日頃からあんな言葉遣いなのでしょう。職権を傘に着ているのではなく、この表現の仕方が一番効果的で効率的だと考えるから使っているのだと思います。周りがへいこら頭を下げるから錯覚したというのともちょっと違う気がしますし、彼はきっとあの言葉遣いでバッシングを受けたとは思っていないかもしれません。

いずれにせよ、『実るほど、頭(こうべ)を垂れる稲穂かな』・・・単なる成功者への妬みの句ではなく、やっぱり先人の教えは深いな、と思った次第です。

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