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エンパワーメント

第17回日本心臓リハビリテーション学会学術大会のランチョンセミナーで、天理よろづ相談所病院の石井均先生をお話を聞きました(「糖尿病患者に対するチーム医療とエンパワーメントアプローチ」)。

 <糖尿病患者さんの言い分>
    大切と思わないので、しない。
    わかるけど、できない。
    できるけど、今は大切だと思わない。
    糖尿病は、いや。

こんな患者さんにどう立ち向かうかというのは、現場のみなさんの共通の悩みでしょう。これを解決させる方法がエンパワーメントという手法なのだそうです。患者さん自身が自分で自己管理の目標を設定し、自己責任で問題解決を図るというものですが、医療者はその患者さんが何に関心を持って、それにどれだけの知識を持って実践しているかを確認し、それに見合った情報のアドバイスを送りながら、一緒に協力して計画を立てるのです。行動は段階的に徐々に変わるものであって、ある日突然変化するものではないということを、する側もされる側もしっかり認識しなければなりません。そんな中で、患者さんは自分の自律性を尊重してサポートしてくれるスタッフが自分を見守ってくれているということを認識できると、自分で頑張ろうという気が生じ、実行できる自信につながり、結果として1年後には必ず良いコントロールが得られている、というのです。これは決して糖尿病治療に限ったことではなく、すべての生活習慣病治療に共通する考え方だと感服しました。思いがけず良い話を聞かせていただきました。

石井先生が「ボクの大好きなマンガなんですよ」と云って示したスライド(BMJ)もまた面白かったのでメモしました。きっと次のわたしの講演スライドに化けることでしょう。
医者:「あなたにとって一番いいことは、タバコとお酒と脂っこいものをやめることです!」
患者:「先生・・・二番めに良いことは何ですか?」

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心と体」カテゴリの記事

コメント

ジャイ 先生

おはようございます。

今年は九州地方、雨(豪雨)に祟られ通しですね。
大変お気の毒様です。
お神酒の上げ方が足りないのでは有りませんでしょうか?

毎々、ためになるお話、大変ありがとうございます。
大変勉強させて頂いております。

ところで、ご教授を賜れたくお願い申し上げす。
体格維持に関する事ですが、
「痩せの大食い、デブの小食」との例えがあります。

私の職場にも両パターンがおりまして、
「痩せの大食い」絵に書いた様な2名おります。

いずれも30代男性ですが、1日当たりの摂取量は平均の2倍以上は確実にあります。
それでいて「骨皮筋エモン」に少し筋肉を付けた程度のメタボとは縁のない体格です。
仕事もデスクワークで、とてもそれだけのエネルギーを消費できる状況が見当たりません。

しかし・・・コイツらの喰いっぷりを見ていますと、人類を飢餓滅亡させるのでは? と危惧さえ感じます。


かたや事務の某オネーチャン、小錦を連想させるような体格ですが、
「私、水を飲んだだけで太るのです」・・・ケナゲなダイエットはコトゴトく水泡に帰しています。

このへんは、健康指導的なお立場の先生から診ますと如何な構造と思われますでょうか?

エネルギー不滅の法則から考えますと、公式が成立いたしません。

是非、先生のお考えをご教授方、お願い申し上げます。

              屁理屈男の asuka3h 拝

投稿: asuka3h | 2011年7月20日 (水) 09時29分

asuka3hさん

こんばんは。いつもおいでいただいてありがとうございます。

雨が続くことよりも、ゴルフをするために月1回有給休暇を取っているというのに、その度に大雨になって何もできないのが悔しい限りです。

太る、痩せるは、基本的には「体質」だと割り切るべきだと思います。正式には遺伝子レベルの違いが大きいのでしょう。「水を飲んでも太る」は倹約遺伝子系を持つ人間の共通する悩みです(日本人には単独遺伝子の超肥満はほとんどないと聞いたことがあります。いくつかの遺伝子系の多様な複合がほとんどだそうです)し、大食いタレントがもてはやされる時期がありましたが、彼らは褐色細胞が発達してエネルギー消費が普通の数倍だったり、胃が異常に大きく膨らんであまり腸管吸収しない体質だったりの様です。

サバイバル系の代表である私は前者ですので、この「痩せの大食い」連中の人生を実感できませんが、彼らは大食いしなかったらどうなるのでしょう?私たちは「食わなくても生きていける」系ですが、彼らももしかして「食わなくてもあまり変わらない」系だったりしないのでしょうか?

投稿: ジャイ | 2011年7月21日 (木) 00時50分

ジャイ 先生

おはようございます。

折角のゴルフ、大変お気の毒様です。
何か?ゴルフの女神がソッポ向く事をやっちまったとか、
やはり、お神酒の上げ方が足りないのでは有りませんでしょうか?


早速のご教授、誠にありがとうございました。
やはり「体質」と割り切るべきでしょうか。

それでいて・・・この連中の一般的な検診データーを覗いても、血糖値、ヘモグロビン値・・・諸々、正常値範囲です。

特に「痩せの大食い」連中、突貫業務等の場合は1~2食抜いても餓死状態に陥る訳でもありません。
コイツらの共通点は血液型が『O型』なので、キット大陸系の狩猟民族がルーツでは? と私は考えております。


ついでに・・・と言っては恐縮ですが、
何度かテーマになっております『減塩』についてご教授方、
お願い申し上げます。

確かに塩分摂取過剰は良くはありませんが、
僅かの期間での『減塩化』も私は良くないと考えております。

日本人はDNA的に「ご飯と味噌汁と梅干」で築き上げられておりました。
僅か40年程前より、食生活の多様化も含め『減塩化』が異常に叫ばれる様になったと記憶しています。

しかし、私はこれも「過ぎたるは及ばざるが如し」と考えております。

私の隣接県「秋田県」が典型例です。
秋田県は長年「脳卒中王国」と言われ、寒さに対応した「重くて厚い布団」「大酒飲」「ガッコ(漬物)」が主因と判定され、
それらの改善がやはり、40年程前より急展開されました。

しかし、現在までの成果は? 脳卒中は少し低下しましたが、
「癌患者発生増加率日本一!」と言う輝く金賞となっています。

「右向け~右」気質の日本人は「減塩向け~減塩」と急転直下し過ぎてはおりませんでしょうか?

釈迦に説法となりますが、日本は「癌患者発生増加率世界一!」が統計となっているようです。

当然私、栄養学的にはド素人です。

是非、先生のお考えをご教授方、お願い申し上げます。

              屁理屈男の asuka3h 拝

投稿: asuka3h | 2011年7月21日 (木) 09時51分

asuka3hさん

体質とは、そんなもんだと思います。世間ではとかく痩せろとか太れとか外観ばかり気にされていますが、中味はそんなものではないでしょう。カラダの欲するがままに食べるのがたぶん一番だと思います。そうそう、狩猟民族のO型、酪農民族のB型、農耕民族のA型・・・これ意外に当たっていると思います。でもこれは、「O型は肉ばかり食っていれば太らない」というものではありますまいか?穀物でもOKというものでもないような・・・。

私も栄養学は素人なので、話半分に聞いてください。
減塩に関しては無秩序に騒ぎすぎる感が同感ですが、昔は酸化ストレスの蓄積がほとんどなかったので、今と違って塩分取りすぎようがタバコを吸ってようが大したことがなかったのではないかと思っています。ちなみに、塩分塩分と言いますが、塩化ナトリウムが問題なわけで自然塩の様な混ざり気満載の「塩」では高血圧は起きないのではないかとも言われています。今はひとくくりに「塩分」と言いますが、昔ながらの塩を昔ながらの量摂るくらいなら問題ないのに、欧米食からくる外来の質の悪い塩分が大量に加わって多すぎるのが問題では?なお、塩分に対する反応が良い体質の人間でない限り強烈な減塩をしても血圧は下がらないだろうと思っています。

何か、答になってませんね?

投稿: ジャイ0425 | 2011年7月21日 (木) 22時23分

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