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JELIS試験

以前から報告されてきた非高比重リポ蛋白コレステロール(nonHDL-C)値の冠動脈疾患発症予測因子としての有用性のEBMが徐々に明らかになってきています。NIKKEI MEDICAL onlineで報告されたJELIS試験のサブ解析結果もそのひとつです。

NonHDL-Cは総コレステロール値からHDL-C(善玉コレステロール)値を引いただけの数値です。JELIS試験はEPA(イコサペント酸エチル)製剤の冠動脈疾患発症予防効果を検討した試験ですが、このデータを、コレステロール低下療法によってLDL-C(悪玉コレステロール)値もnonHDL-Cもどちらも低下した群、どちらかしか低下しなかった群、どっちも低下しなかった群に分けてサブ解析した結果、LDL-Cのみ改善した群よりnonHDL-Cのみ改善した群の方が残存リスクが低かったのです(国際医療福祉大佐々木淳氏、日本動脈硬化学会2011)。「nonHDL-C値は、主要冠動脈イベントの予測因子になりうるとともに、LDL-C値が治療によって低下したとしても、nonHDL-C値が高いままだとまだ主要冠動脈イベント発症の残存因子となる」と結論付けていました。

おそらくこれからは、「甘い!」と徳光さんが叫ぶLDL-C値以上に、nonHDL-C値が表にでるようになることでしょう。皆様、お見知りおきください。

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