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超悪玉コレステロール

第43回日本動脈硬化学会の話題では、もうひとつ、超悪玉コレステロール(small dense LDL-C)の報告をNIKKEI MEDICAL onlineで読みました。吹田研究と呼ばれる一般住民を対象とした研究結果を京都大学の荒井秀典先生が発表したもので、small dense LDL-C値の上昇は、心血管疾患の既往のない日本人の一般集団においてもリスク因子となるというのです。

1989~1994に国立循環器病センターで定期検診を受けた受診者のうち心血管疾患の既往のなかった6485人を平均11.7年間追跡した疫学研究が「吹田研究」です。ま、詳細はここに書くようなものではないので省略するとして、昨日のnon HDL-Cと一緒にsmall dense LDL-Cもご承知おきください。肝臓内のLDL受容体に結合できないために血管内に滞在する時間が普通サイズのLDL-C(悪玉コレステロール)より倍以上長くなり、小さいので血管壁の中に入り込みやすく、さらに抗酸化物質が少ないので酸化を受けやすい、というのがsmall dense LDL-Cの特徴です。ですからこれが多いと、普通のLDL-Cよりはるかに酸化LDLになりやすくて動脈硬化を進めやすいことは容易に想像できます。そしてこのsmall dense LDL-Cは中性脂肪が高くなると上昇します。メタボになったり酒を飲みすぎたりして中性脂肪が増加すると、普通の健診結果では表れてこない超悪玉野郎が陰でどんどん増えていくわけです。ひゃ~、くわばらくわばら太っ腹!

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