« ながら食い(前) | トップページ | 由緒正しい家系 »

ながら食い(後)

「噛む」という行為をことさら意識させるようになったのが昨今の予防医学です。何かをしながら物を食べるといつまでもダラダラ食べたり、噛むことが疎かになるから、食事の時間は静かに食べることに集中しましょう、という指導書を読んだことがあります。今が旬の僧侶小池龍之介さんも著書『考えない練習』(小学館)で、そう語っています。なるほどそれは理にかなっているのでしょう。ただ・・・自分のことに当てはめて考えるならば、おそらく「ながら」だからこそ時間を掛けて食べるのであって、食事に専念するとなればほとんど噛まずに食べ終わることだけ考えるような気がします。"食事"に思い入れのないわたしは食事の時間が一番もったいないと感じているのです。パソコンを見ながらとかマンガを読みながら、といった独りよがりの「ながら」でなくて、テレビをみながらとか家族と世間話をしながらとかいう「ながら」は、返って食事の時間と食事自体を愉しめる方法なのではないか、と思ったりする次第です。

たしかに、筋トレをするときには、ただ漠然とダンベルを上げるのではなくどの筋肉を使っているのかを意識しながら力を入れないと効果が少ない、と云われています。でも、理屈で物を食っても食事は楽しくなりません。少しぐらいお行儀が悪くても、人生の中の少なくない時間を費やす食事ですから、栄養学の効果を云々する前に「楽しい時間」でありたいと思うわけでございます。

|
|

« ながら食い(前) | トップページ | 由緒正しい家系 »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ながら食い(前) | トップページ | 由緒正しい家系 »