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彼岸花

墓参りに行く途中にたくさんの彼岸花が咲いている風景を見ました。

毎年、思うことです。たしかに台風15号が過ぎた後に急に秋らしくなりましたが、それでもこんな時期まで熱中症がどうだこうだと云われてきたことはあまりに異常です。だというのに、どんなに異常気象だろうとも、彼岸になれば「彼岸花」が咲く・・・この愚直なまでに開花時期を守る「彼岸花」って、どこかおかしい!を通り越して、やっぱり凄い。

彼岸花の開花に影響を与えるのは気温の変化だと云われていますが、若干のズレがあろうとも必ずこの季節には咲き始める植物です。こういう、決められたことを万難を排して遂行しようとする姿、たしかに日付はそうだけれど気候は違うのだからとかいう、理屈や言い訳にほとんど動じない姿を、うだつの上がらないオヤジのような『融通が利かない』偏屈と揶揄されるのは昔からです。でも、そういう意味ではずっと彼岸花的な不器用な生き方をしてきたわたしとしては、そんな彼岸花の姿が愛おしく感じられ、これからももっともっと頑張れ!とつい応援してしまう次第です。若い頃にはそれがめちゃくちゃ格好悪いと感じて「オレは違うぞ!」と云い張っていましたが・・・。

社会の変化や地球の変化に動ずることなく、決められたときに決められた仕事をする。生き延びていくためには環境の変化に対応できる適応力が重要だ、と数年前にうちの病院幹部が語っていました。でも、これからはむしろそんなことに右往左往しない愚直さが返って重要なのではないかしら?・・・そんなことを、阿蘇路に咲く彼岸花を見ながら思った次第です。

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