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余暇時間の身体活動と糖尿病の予防

リスボンで行われていた第47回欧州糖尿病学会(EASD2011)の報告が配信されてきました。やはり予防医学の世界にいるわたしの興味は、「新薬の効果」ではなく、たとえば「余暇時間の身体活動が2型糖尿病を予防する可能性示す」などといった報告に偏ってしまいます。

「耐糖能異常(IGT)例では炎症が亢進していることが分かっているが、身体活動度が炎症にどのような影響を及ぼすか明らかにされていなかった。今回、スウェーデンUniversity of GottenburgのMargareta Hellgren氏は、この疑問に答えるためにIGT例の余暇時間における身体活動度を調べ、CRP値との関連を検討し、その結果を9月12~16日にポルトガル、リスボン市で開催された第47回欧州糖尿病学会(EASD)で報告した。」というものです。

現在、動脈硬化=炎症という考え方が主流です。ですから、動脈硬化を予防するということは体内の炎症を如何に抑えるかということに他なりません。「余暇時間に身体活動をすると炎症反応(CRP)が低値になり、身体活動度の高さがIGT例の炎症を抑制して2型糖尿病への進展を予防する可能性があるから、IGT例には身体活動度を高めるように積極的に働き掛ける必要がある」と Hellgren氏は結論付けているわけです。

ま、客観的に見てこれは分かりきったこと。ただ、こうやって理論がデータとして裏付けられることによって、糖尿病の予防のために運動しましょう!と促しやすくなることは確かです。もっとも、当事者は当然のようにそんなことは分かっており、分かっているけどできないから糖尿病になるのであり、この結果が出ても当事者の行動変容に寄与する力は微々たるものだろうと思います。でも、わたしたちが強気になれると云う点でとても心強い報告だと思います。

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