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脂肪細胞アップデイト

20年以上も前、わたしは肥満教室のために脂肪細胞について勉強しました。当時のものの本には、「脂肪細胞の数は人生のうちに3回しか増えない」と書いてありました。それは胎児期と誕生直後~3歳頃まで、および思春期(第二次性徴期)です。このときに増えなければあとは大きさが大きくなるだけだから、だから子どものころや思春期に太らないようにすれば肥満にはなりにくい、と教わりました。大人になってからは脂肪細胞は原則的には増加せず、BMI35以上のような超肥満状態になって初めて増加するのだ、と。小学校に上がる前にすでに健康優良児という名の超肥満児になっていたわたしは、まさしくそのパターンでした。

ところが今は全く違うことが云われています。皮下脂肪と内臓脂肪とに分けられ、内臓脂肪はたしかに肥大する細胞ですが、皮下脂肪は大して肥満が強くなくても容易に細胞数を増やすようです。それは性徴期かどうかに関わらず、大人になってからも増えていきますし、女性は更年期以降に確実に皮下脂肪を増やします。

どうして、たかが20年ほどで普遍的な事実までもが変わってしまったのか?この間に何があったかというと、バブル・・・やはりバブル期に人間の食生活がまったく変わってしまったことが影響しているのでしょうか。むかしはよほどでなければ入らなかったエネルギー量を、グルメを気取った人間どもがいとも簡単に摂取するようになりました。安くて高エネルギーの食品がたくさん出回り、今まで余裕で吸収できていた脂肪細胞にキャパの限界がきてしまいました。そんな危機的有事の際に緊急避難的に細胞を増やす隠し技がもともと用意されていて、そのベールを脱いだのでしょうか。

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