叱る
「先生がきちんと叱ってくれないから、ミスが減らないのですよ!」と、云われました。
そういえば、叱らなくなったな、と思います。やるべきことがちゃんとできてなかったりそれによって間違いが起きたときに、烈火のごとく叱るのがわたしのトレードマークだった時期があります。「人様にお金をいただいてやってるプロの仕事なんだから、仕事中はいつも神経を尖らせて集中していなければならない。一生懸命であってもミスしてしまったらそれは詐欺師である」・・・そういうポリシーで働いていましたから、自分にも厳しかったですが他人にも厳しかった、そんな時期がありました。
それが変わったターニングポイントは以前ここにも書きました(恩師の遺言)。その後も、「優しくすると付け上がる?」とか、「上司がゆるいとメリハリがない仕事場になる?」とかいう心配はずっとありましたが、長い年月が経つうちに少しずつわたしも変わってきました。みんな大の大人なんだから、自分の失敗を自分なりに反省しています。「ヤバイ、失敗してしまった!」と自分では分かっています。「ラッキー!叱られなかったよ!楽勝、楽勝!」と意に介さないバカ者は世にはたくさん居るらしいですが、幸いうちの職場にはそんなガキは居りません(居ても居心地が悪いのですぐに消えてしまうみたいです)。わたし自身が失敗したとき、上司に会ったら何と云われるだろう?と思うと出勤するのが憂鬱になります。仕事が面白くなくなります。自分がそんな感じになる以上、他の人にもそんな気持ちにさせない毎日であった方がいいんじゃないかなと思うようになった今日この頃です。
ただし、相変わらず、上司や管理者には目くじら立てて反抗しますから、まだまだ悟りを開けたわけではなさそうです。
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