« もっこす | トップページ | 不思議なつながり »

こんなに頑張ったのに

妻の知人の話です。

人間ドックで、諸般の検査結果が著明に悪化していることが分かった四十男。彼は自分なりに必死で生活改善を図りました。「自分で自分をほめてあげたい」と云わしめたほどです。そんな彼が、先日職場健診を受けました。どの検査項目も思いの外改善しており、正常上限をわずかに超えてはいましたが自分なりに十分満足できる結果でした。

ところが、会社の産業医から結果説明を受けた彼は大きく落胆することになりました。産業医は、「この状態では今夜突然死しても不思議ではない。今すぐ生活の改善をしなさい!」と、かなり厳しい口調で叱ったそうです。「オレはこんなに頑張って、こんなに良い成果を出したのに・・・」と、うちの妻にグチった彼の気持ちがよくわかります。

その産業医が云いたかったのは、いわゆる『死の四重奏』でしょう。肥満、高血糖、高脂血、高血圧・・・これが揃うと心筋梗塞発症率が30倍以上に跳ね上がる、という、例のやつです。たしかに、「頑張った」と云ってもまだその発症率に変わりはないのだから叱咤激励は妥当なのかもしれませんが、努力の成果を素直に褒めてもらえないとモチベーションは落ちます。この話は、そのままわたしたちの仕事ぶりにも警鐘を鳴らしてくれたと思います。目の前にある検査結果だけにとらわれず、その背景にある各々の人生の中でのその値をきちんと見極めてあげられる広い視野を持って指導にあたりたいものです。

|
|

« もっこす | トップページ | 不思議なつながり »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« もっこす | トップページ | 不思議なつながり »